マレーシア統計局によると、2020年第1四半期の完成工事高は前年同期比6.3％減の350億リンギ（約8640億円）だった。前年割れは2四半期ぶり。新型コロナウイルスの流行で3月18日から活動制限令が敷かれる中、下げ幅は10年第1四半期以来の大きさだった。
　工事の種類別では、工場や商業施設を含む非住宅建築物が11.0％減と落ち込みが大きく、住宅建築物は7.6％減、全体の4割強を占めて最大の土木工事は2.3％減だった。資本別の内訳は、民間部門が8.2％減の192億リンギ、公的部門が3.8％減の158億リンギだった。
　完成工事高は17年第2四半期に11.2％増を記録した後、19年第2四半期の0.8％増まで減速傾向が続き、同年第3四半期には0.6％減と約8年ぶりのマイナスに転落。ただ、第4四半期は1.3％増とプラスに転じていた。


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