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  ニュース     2020/08/02 20:58

アセアン:カンボジアの輸出額、1〜5月は12%増 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】カンボジア外務国際協力省によれば、同国の2020年1〜5月の輸出額は前年同期比11.7%増の59億米ドル、輸入額は1.0%減の81億米ドルとなり、貿易収支は22億米ドルの赤字だった。輸出は新型コロナウイルスの世界的流行で3月と4月に前年同月を下回ったものの、それ以外の月では2割以上増えた。クメールタイムズが7月30日付で伝えた。

 1〜5月の輸出を品目別にみると、主力の衣類が前年同期を下回った。経済財務省のボングセイ・ビソス事務次官は、とりわけ欧州連合(EU)への輸出が落ち込んだと説明。既に明らかになった上半期のデータをみると、衣類輸出は5.4%減の37億8400万米ドルとなっている。一方で電子製品は1〜5月に45%増、コメは29%増、自転車は18%増と堅調に伸び、全体を押し上げた。

 輸入額は1〜2月に前年同月を大きく上回ったものの、3月には0.3%増と上げ幅が縮小。4月は13.9%減、5月は26.5%減と大幅なマイナスだった。品目別では建材や衣類、機械などが減少した。

 輸出について先行きを懸念する声が上がっている。新型コロナの世界的流行に加え、欧州委員会(EC)が武器以外の全品目の輸入を無関税とする「EBA協定」からカンボジアを8月に除外する計画があるためで、カンボジア人企業家のデビッド・バン氏は、EBA協定や一般特恵関税制度(GSP)に甘んじず、自由貿易協定(FTA)などにより輸出先を広げる努力をすべきと苦言を呈している。


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