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  ニュース     2020/08/04 23:59

アセアン:7月の東南アPMI、“景気悪化”スピードやや弱まる 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】英調査会社IHSマークイットが4日発表した東南アジア諸国連合(ASEAN)の2020年7月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は46.5だった。景気拡大と悪化の分かれ目である50.0を5カ月連続で下回ったが、前月の43.7からは改善に向かい、4月を底に3カ月連続で上昇。新型コロナウイルス感染防止対策である活動制限が各国で緩和されたことで悪化スピードが弱まっている。
 国別にみると、ミャンマーが51.7%で唯一50.0を超えた。同国の指数としては過去半年で最も高く、生産高と新規受注が増えたことが数字に表れた。マレーシアは50.0で前月から横ばい。フィリピンは48.4で5カ月連続の50.0未満だった。生産高が落ちたことで指数は前月より低下した。
 ベトナムは6月の51.1から47.6に悪化。インドネシアは39.1から46.9、タイは43.5から45.9にそれぞれ上昇したものの、依然として50.0を下回った。シンガポールは前月の38.8から37.3に悪化。3カ月連続で域内最低となった。
 構成指標別では、外需の縮小により生産高と新規受注数の指数が引き続き低迷。雇用も低い水準にある。
 マークイットは今回の結果について、各国で生産活動が再開し、悪化のペースは緩やかになっているものの、新規受注が引き続き低迷していると指摘。年後半に入り、最悪は脱したとの見方も出てきたが、各国が再び封鎖を余儀なくされる可能性もあり、ダウンサイドリスクは拭えないとしている。


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