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  ニュース     2020/05/07 20:59

フィリピン:3月の工業生産額11%減、石油製品など落ち込む 無料記事

 フィリピン統計庁(PSA)が5日発表した2020年3月の「特定産業月次総合調査」(MISSI)によると、同月の工業生産額指数(VaPI)は前年同月比で11.3%下落、工業生産量指数(VoPI)は6.3%下落だった。新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた外出・移動制限が生産活動に影響。生産額指数は16カ月連続、生産量指数は2カ月ぶりのマイナスとなった。原油価格が下落する中、石油製品が生産額・量とも大きく落ち込んだ。
 生産額が落ち込んだ業種は、全20業種のうち17業種と前月の12業種から増加。石油製品(40.5%下落)の下げ幅が大きく、皮革製品(27.6%下落)や非金属鉱物(27.5%下落)なども3割近い落ち込みだった。一方、家具・取付具(35.1%上昇)は2カ月ぶりのプラスだった。
 生産量指数は15品目でマイナス。下げ幅は石油製品(34.3%下落)が最大で、プラスの品目では化学(15.2%上昇)や家具・取付具(12.4%上昇)などが2桁の伸びを示した。
 3月の設備稼働率は84.5%と前月比0.1ポイント低下。80%を上回った業種は20業種中12業種となり、石油製品(90.1%)が最も高かった。稼働率が90%を上回る企業は全体の21.9%を占めた。
 MISSIは886社を対象とする聞き取り調査を集計したもの。今回は233社が回答した。


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