【亜州ビジネス編集部】英蘭系シェル・マレーシアは、向こう2年で人員を2％削減すると発表した。組織改革を進める上流部門（探鉱、開発、生産）を中心に250〜300人を解雇する。

　上流部門では事業効率向上に向けてサラワク州ミリに多くの機能を統合。ほとんどの人員をここに移すとともに、人員削減に踏み切る。一方、マレーシアの上流部門の位置付けはこれまでと変わらず、シェル・グループにおける世界9位に入る重要生産拠点であり続けるとしている。

　同社はまた、精製・販売などの下流部門では事業拡大を図ると表明。潤滑油と石油小売りでシェアトップを目指すとしている。同社がサラワク州ビントゥルに持つ石油製品生産プラントでは天然ガス液体燃料（GTL）ワックスや掘削流体、その他石化製品を生産。25カ国以上に出荷している。


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