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  ニュース     2020/10/25 21:15

シンガポール:9月の物価上昇率は横ばい、自動車の値上がり加速 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が23日発表した2020年9月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比でほぼ横ばい(マイナス0.01%)だった。前月のマイナス0.4%から下げ幅が縮小。自動車とバイクの価格上昇が加速し、民間道路輸送(マイナス0.1%)が3月以降で最も小さいマイナス幅となった。同項目と住居(0.4%)を除くコア指数はマイナス0.1%となり、前月(マイナス0.3%)から下げ幅を縮めた。
 民間道路輸送では自動車(プラス4.2%)が3カ月連続で上昇し、バイク(プラス27.5%)とともに伸びが加速した。他の分野では、サービス(マイナス0.1%)の下げ幅が縮小。通信サービス(2.3%)の上げ幅拡大などが寄与した。一方、通信機器(マイナス2.9%)は3カ月ぶりに下落。食品(1.8%)は前月から横ばいだった。
 MASと貿易産業省は今後の見通しについて、外国人の雇用が減少することで住宅コストが低下する一方、車両購入権(COE)の発行が絞られる見通しから民間道路輸送は緩やかな上昇が見込まれると指摘。20年通期の上昇率予測は、CPI全体、コア指数とも前年比マイナス0.5〜0.0%とし、9月末時点の予測のマイナス1.0〜0.0%から下限を引き上げた。21年はCPI全体をマイナス0.5〜プラス0.5%、コア指数を0.0〜プラス1.0%と予測している。


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