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  ニュース     2020/07/14 20:59

シンガポール:2Qの経済成長率12.6%減、過去最悪に 無料記事

 貿易産業省が14日発表した2020年第2四半期の実質国内総生産(GDP、速報値)成長率は前年同期比マイナス12.6%となり、前四半期のマイナス0.3%から下げ幅が拡大した。統計データの発表が開始された1976年以降で最悪となった。新型コロナウイルス対策として導入された経済・社会活動制限が要因。新型コロナで世界経済が停滞し、輸出も影響を受けた。
 産業別では、建設業がマイナス54.7%で最も落ち込んだ。4月7日から6月1日まで発動した活動制限でほとんどの建設工事が中断したことが響いた。サービス業もマイナス13.6%で2けた減。建設業と同様に2四半期連続のマイナスだった。一方、医薬品が好調だった製造業は2.5%のプラスを確保。前四半期のプラス8.2%から減速したが、2四半期連続のプラスとなる。生産高はバイオ部門で増えた一方、化学や交通工学などの分野で落ち込んだ。
 全体のGDP成長率は季節調整済み前期比年率でマイナス41.2%となり、前四半期のマイナス3.3%から下げ幅が大きく拡大。産業別では建設業がマイナス95.6%、サービス業がマイナス37.7%、製造業がマイナス23.1%と大幅に落ち込んだ。
 同省は新型コロナ流行の影響が想定より深刻とみて、20年のGDP成長率予測をこれまで3度下方修正。5月末には前年比マイナス7.0〜マイナス4.0%のレンジに引き下げて、65年の独立以降で最も深刻な景気後退になるとの見方を示している。


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