国際石油資本の米エクソンモービルは、マレーシアに持つ上流権益の売却を検討している。関係者の話としてブルームバーグが9日伝えたもので、売却額は20億〜30億米ドルに上るという。

　エクソンモービルはマレーシアで、国営石油ペトロナスと資源開発4案件で生産分与契約を結んでおり、これらの権益が売却対象になる。ただクアラルンプールにあるグローバルセンターや、ポリエチレン生産拠点は売却対象ではないとしている。

　同社は、マレーシア事業も含め世界で多くの資産売却を行う予定で、買い手の反応を見定めている段階。企業調査会社ウッドマッケンジーのアナリストは、エクソンモービルがベトナムやインドネシア、タイ、豪州の資産売却に乗り出す可能性もあるとしている。


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