【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が10日発表した2020年10月の流通業売上高は、前年同月比0.8％減の1104億5280万リンギ（約2兆8400億円）だった。減少は2カ月ぶり。首都圏などで新型コロナウイルス対策の活動制限が再び厳格化される中、小売りがマイナスに転じた。

　売上高の内訳は、◆卸売り＝0.9％減の534億550万リンギ◆小売り＝1.5％減の441億8830万リンギ◆自動車販売＝2.2％増の128億5910万リンギ――だった。自動車は減税効果で4カ月連続のプラスを確保したものの、前月（17.1％増）から伸びが縮小。うち前月に34.8％増と急伸していた車両販売は6.4％増に減速した

　10月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）はマイナス1.4％。業態別では◆卸売り＝マイナス0.8％◆小売り＝マイナス2.8％◆自動車販売＝プラス1.7％――だった。卸売りは8カ月連続のマイナスだが、前月から下げ幅が縮小。小売りは2カ月ぶりマイナス、自動車は4カ月連続のプラスとなった。


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