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  ニュース     2020/09/08 20:59

シンガポール:20年の経済成長率マイナス6%予測=金融庁調査 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】シンガポール金融管理庁(MAS)が7日発表した民間エコノミスト調査によると、2020年の実質国内総生産(GDP)成長率の予測(中央値)は、前年比でマイナス6.0%だった。3カ月前に行われた前回調査の5.8%からマイナス幅が拡大。特に新型コロナウイルスの流行で大きな打撃を受けた建設業に対する悲観的な見方が強まった。
 今回の調査は8月中旬に実施。エコノミストとアナリストの26人が回答した。20年第3四半期の成長率予測は前年同期比マイナス7.6%で、第2四半期実績のマイナス13.2%からは改善する見通し。第4四半期の予測はマイナス3.7%と、さらなる改善が見込まれている。
 20年の成長率は全5業種のうち、宿泊・食品サービスがマイナス29.1%と最大の下げ幅となる見通し。建設の予測はマイナス23.0%と、前回調査(マイナス11.4%)を大きく上回るマイナスだった。卸小売り(マイナス6.4%)もマイナス成長の予測。一方、金融・保険(4.9%)と、医薬品が好調な製造(2.3%)はプラス成長が見込まれる。民間消費の予測はマイナス11.8%だった。
 貿易産業省は8月下旬、20年のGDP成長率予測をマイナス5.0〜マイナス7.0%とし、5月時点で予測したマイナス4.0〜マイナス7.0%から下方修正している。


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