【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国産車メーカーであるプロトンは2日、2020年11月の販売台数が前年同月比18.0％増の1万1411台だったと発表した。前月から0.2％増加し、2カ月ぶりに前月を上回った。乗用車の販売サービス税（SST）が6月から減免されたことで高い販売水準にある。

　車種別では、Cセグメントスポーツ多目的車（SUV）「X70」が2157台、10月末に発売したBセグメントSUV「X50」が1756台、Cセグメント多目的車（MPV）「イグゾラ」が629台で、それぞれの部門で国内市場トップだった。Aセグメントセダン「サガ」は4279台とモデル別で最多で、この部門では2位だった。

　1〜11月の販売は9万6410台。活動制限令（MCO）の影響で3〜5月に大きく落ち込んだものの、11カ月では前年同期を7.5％上回った。市場シェアは20.1％となっている。

　プロトンは声明で、各社が新モデルを相次ぎ投入する中、国内新車市場は11月まで3カ月連続で5万6000台を超えたとの推計を明らかにした。プロトンとしては、高品質の維持と納車期間の短縮に努めるとしている。

　一方、輸出については台数を明らかにしていないが、新型コロナウイルス流行の影響がありながらも1〜11月で前年通期を上回ったと説明。21年以降も輸出拡大に努めるとしている。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。