【亜州ビジネス編集部】ダイハツなどが出資する国産車メーカーのプロドゥアは、2020年11月の販売台数が2万3119台だったと発表した。年初来で最高だった10月（2万6852台）を13.9％下回っており、新型コロナウイルス流行で下火だった反動が一服した格好。ただ、最終日の11月30日には1日当たりの登録台数が過去最高となる5027台を記録した。乗用車の販売サービス税（SST）減免が適用される年末までにできるだけ多くの車両を登録するため、納車を急いでいる。
　車種別では5ドアハッチバック「アジア」が6318台で最多。これに小型ハッチバック「マイヴィ」が6295台、4ドアセダン「ベザ」が6224台、7人乗りの小型スポーツ多目的車（SUV）「アルス」が2617台、小型ミニバン「アルザ」が1665台で続いた。
　ザイナル・アビディン・アフマド最高経営責任者（CEO）は、SST減免が適用される年末までにできるだけ多くの顧客に納車することが現時点の最重要事項であると説明。また新型コロナで国内経済が困難な状況にある中、国内の部品メーカーを含めた自動車生産のエコシステムを支えることも重要で、部品の現地調達率が90％を超えるプロドゥアがより多くの自動車を販売することにより、国内の雇用や企業を支えることができるとしている。
　プロドゥアの20年1〜11月の販売台数は19万5000台を超えた。ザイナルCEOは、現在の販売ペースが続けば通年目標の21万台を超えるとみている。


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