マレーシア統計局が11日発表した2025年7月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で4.2％上昇した。前年同月を上回るのは19カ月連続。上昇幅は前月を上回り、2カ月連続で加速した。電子製品など製造業の伸びが拡大したほか、これまで落ち込みが続いていた鉱業がプラス転換した。

　産業別では3分野のうち製造業（4.4％上昇）が19カ月連続のプラスとなり、前月から加速。また、鉱業（4.3％上昇）が4カ月ぶりのプラスに転じた。電力（1.6％上昇）は2カ月連続のプラスとなったものの、前月からは伸びが鈍化した。

　製造業では輸出型産業（4.1％上昇）で上昇幅が拡大。うち主力の電子製品（8.5％上昇）は24年11月以来の高い伸びとなった。一方、内需型産業（5.0％上昇）は前月から小幅に減速し、うち自動車（1.0％上昇）は前月を下回る伸びだった。

■製造業売上高は3.5％増

　統計局が同日発表した7月の製造業売上高は、前年同月比3.5％増の1625億2900万リンギ（約5兆6800億円）だった。プラスは19カ月連続。全7業種のうち5業種で前年同月を上回り、うち電子製品（6.9％増）を含む電気・電子製品（6.9％増）は19カ月連続のプラスで前月から伸びが加速した。また、輸送機器（2.1％増）では自動車（1.6％増）が2カ月連続のプラスとなった。

　製造業の従業員数は1.1％増の239万6005人。支払われた労賃は2.3％増の83億1200万リンギ（1人当たり3469リンギ）だった。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。