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  ニュース     2025/07/22 19:59 NEW!!

シンガポール:中国ウィーライド、セントーサ島でバス無人運行開始 無料記事

 自動運転技術を開発する中国の文遠知行(ウィーライド)は、セントーサ島で完全無人の自動運転バスの運行を開始したと発表した。公道でバスの完全無人運行は東南アジア初という。シンガポール陸運庁(LTA)からの認可を得て、統合型リゾート「リゾート・ワールド・セントーサ(RWS)」内を定期運行する。

 運行する車両は8人乗りの「ロボバス」で、カメラとレーザー光を駆使したセンサー「LiDAR」を搭載。障害物を360度、最大200メートル先まで検知できる。昨年6月に乗務員を乗せての運行を開始し、今年1月からはハンドルやペダルを外して乗務員による監視下での運行を続けてきた。

 これまで数万人を無事故で輸送しており、今回の認可を受けて完全無人での運行を開始。現在はホテル「エクアリアス」「マイケル」「オラ」や商業施設「ガレリア」などRWSと直結する施設を結ぶ12分間隔の固定ルートを走行している。

 ウィーライドはシンガポールに研究開発(R&D)拠点を設置済み。同国ではこれまで清掃車や物流用途の自動運転車も展開しており、昨年11月には商業施設が並ぶマリーナ・ベイ沿いで自動清掃車を導入した。今年3月からは西部ジュロンの住宅地でも試験運用を開始。今後は東南アジア各地での展開を視野に、事業モデルの拡充を図るとしている。

 ストレーツタイムズによると、シンガポールでは今年第4四半期にも北東部の新興住宅地プンゴルで無人シャトルバスの試験導入が予定されるなど、公共交通機関の自動運転の導入拡大が見込まれている。


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