中国自動車大手の上海汽車集団（SAIC）の現地法人MGモーター・マレーシアは15日、傘下の「MG」ブランド車の現地生産を開始すると発表した。自動車部品メーカーのEPマニュファクチャリング（EPMB）に組立生産を委託し、まず電気自動車（EV）を来年上半期中に投入する。現地組立生産により手頃価格のモデルを迅速に提供する。

　EP傘下のPEPS-JV（マラッカ）が昨秋に稼働させたマラッカ州の工場で組立生産する。同日に8年契約を交わした。同工場で初のEV生産となり、PEPSはEV電池パックの組立生産体制も整備する。後にMGのエンジン車やハイブリッド車（HV）も生産する。

　現地報道によると、最初の生産モデルは今年5月発売のスポーツ多目的車（SUV）「MG S5EV」が予定されている。また、2モデル目はHVのSUV「MG ZS HEV」になる見通しという。

　MGモーター・マレーシアは昨年に事業を開始。現在はEVとガソリン車の5モデルを販売し、全国26カ所にディーラー店を構えている。

　一方、PEPSの工場は昨秋に稼働を開始し、中国・長城汽車（GWM）の車両を組立生産している。また、昨年4月には同国の北京汽車（BAIC）とも組立生産契約を交わした。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。