半導体産業向けの自動搬送システム（AMHS）を手掛ける中国の弥費科技（ミートフューチャー）は、同産業が集積するケダ州クリムに製造・サービス拠点を開所した。中国国外では初の工場で、海外向けの出荷体制を整え、納期短縮や現地顧客への対応力強化を図る。

　マレーシア投資開発庁（MIDA）の11月27日発表によると、工場はクリム・ハイテク工業団地（KHTP）に立地し、延べ床面積2000平方メートル。シンガポール子会社のMFSGを通じて設立した現地法人のMFMYが運営を担う。

　MFSGはこれまで、中国のAMHS工場や研究開発（R&D）拠点と連携し、前工程や先端パッケージング（封止）などの企業に材料の自動搬送ソリューションを提供してきた。マレーシアに製造拠点を設けることで海外向けの対応を高めるとともに、現地の半導体エコシステム（生態系）の発展にも貢献するとしている。


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