中国の半導体製造装置メーカー、杭州長川科技（CCテック）傘下のエクシス・テックは、ヌグリスンビラン州セレンバンで第2工場を開所した。グループのグローバル生産体制を強化する戦略の一環で、新工場は中国国外市場向けの主要製造拠点に位置付ける。

　マレーシア投資開発庁（MIDA）によると、今回は第2工場の第1期を開所し、現地の工場面積を従来の2倍に拡大した。投資額は2500万リンギ（約9億5000万円）。来年初頭には第2期の建設に着手する予定で、1億リンギ超を追加投資し、2027年下半期の完成を目指す。

　マレーシア拠点ではこれまで、半導体製造工程向けの検査・測定装置などを中心に製造してきた。新工場では、これら装置の生産能力を拡大するほか、グループ会社のシンガポール・テクノロジーズ・アンド・インスツルメンツ（STI）が手掛ける自動光学検査（AOI）装置の生産も新たに加え、製品ラインアップを拡充する。

　雇用面では、向こう2～5年で600～800人の高度人材を新たに採用する計画。さらにグローバル顧客対応を担う人員として約50人を追加雇用するとしている。マレーシアへの追加投資についてCCテックの代表者は、半導体産業を重視する政策と高度人材の豊富さを評価したと説明した。


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