複合企業DRBハイコム傘下の国民車メーカー、プロトンは、2025年11月の販売台数（輸出含む）が1万3451台だったと発表した。増減は示していないが、過去のデータに照らし合わせると、前年同月比10.3％増となる。年初来で最高だった10月からは13.6％減少した。

　新型の電気自動車（EV）「e.MAS5」やフルモデルチェンジした主力小型セダン「サガ」の投入効果で堅調に推移。1～11月は累計14万3322台となり、前年同期比で3.6％増とプラス成長を維持している。

　モデル別では、Aセグメント・セダン「サガ」が11月に6931台を販売し、引き続き最大の販売を記録。1～11月の累計は6万6038台に達した。新型モデルの発売で受注残は3万台を超えており、ペラ州タンジュンマリムの工場では増産により納車を急いでいる。Bセグ・スポーツ多目的車（SUV）「X50」は11月に2127台を販売し、累計では23.5％増の2万5974台と好調を維持した。

　他のモデルは、◆Cセグセダン「S70」＝1487台（1～11月累計1万5828台）◆Bセグセダン「ペルソナ」＝1050台（同1万4214台）◆CセグSUV「X70」＝471台（7184台）◆DセグSUV「X90」＝234台（2357台）◆Bセグハッチバック「アイリス」＝241台（3208台）――などと、エンジン車全般が安定した販売を維持した。

　EVでは、CセグSUV「e.MAS7」が830台を販売し、年初来で7784台に達した。国内EV市場でモデル別首位を維持している。10月末に発売した新型「e.MAS5」の効果もあってe.MASシリーズ全体の販売は前月比14.8％増となり、手頃価格のEVへの関心の高まりが示されている。

　11月の輸出台数は460台だった。1～11月の累計は37.3％増の5014台で、22年以来の高水準を記録。今後は右ハンドル・左ハンドル両市場を視野に、海外展開を強化する方針としている。


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