電気自動車（EV）中国最大手の比亜迪（BYD）の現地法人BYDマレーシアは、累計販売台数が2万台に達したと発表した。乗用車市場への参入から2年9カ月での達成で、EVでは同国トップのブランドになったとしている。

　同社は2022年12月に初モデルとなるスポーツ多目的車（SUV）「ATTO3」を投入。ポールタンによると、その後は23年7月に小型車「ドルフィン（海豚）」、24年2月にセダン「シール（海豹）」、10月にミニバン「M6」、11月にSUV「シーライオン7（海獅07）」とラインアップを拡充した。25年に入ってからはBYD傘下の高級EVブランド「騰勢（デンツァ）」のミニバン「D9」を2月に、さらに小型SUV「ATTO2」を7月に投入し、現在は7車種を展開している。

　マレーシア道路交通局（JPJ）によると、25年1～7月のBYDのEV新規登録台数は6270台となり、メーカー別で首位だった。同社のモデルではシーライオン7が2238台で最も多く、これにATTO3が2056台、M6が1094台で続いた。

　今後は現地生産を計画しており、BYDは8月、ペラ州タンジュンマリムにEV組立工場を建設すると発表した。26年下半期にも生産を開始し、現地市場での事業基盤を一層強化するとしている。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。