鉄鋼大手のアンジョー・リソーシズは、ケダ州グルンの所有地に工業団地を開発する。不動産開発の地場トランスイヤーと合弁を組み、8220万リンギ（約31億2000万円）を投資する計画。不動産開発会社の知見を得て所有地の収益化を進める。

　15日に合弁契約を交わした。83万8000平方メートルの敷地に「グルン重工業団地」を開発する。130メガワット（MW）の発電設備や275キロボルト（kV）の変電所などのインフラも整備する計画。屋根置き太陽光発電では30MWの出力を確保できると見込む。

　高速道路に近い立地で、海外投資家から高い関心が寄せられているという。完成後の総売上高は2億300万リンギを見込む。

　アンジョーは開発用地を同業キンスチールから2023年に買収した。買収した敷地の総面積は176万8000平方メートルで、一部は硬引き線やめっき鋼線の工場に利用されている。同社は買収時、工場で線材を生産すると共に、敷地内で工業不動産開発や太陽光発電も検討すると表明していた。

　アンジョーはグルンの開発用地から60キロメートル離れたペナン州のプライ地区にも遊休地を所有しており、収益化を検討している。


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