複合企業DRBハイコム傘下の国民車メーカー、プロトンは、2025年7月の販売台数（輸出含む）が1万3518台だったと発表した。増減は明確に示していないが、過去の発表に照らし合わせると、前年同月比10.5％減、前月比22.1％増となる。1～7月の累計は8万5674台だった。

　市場シェアは7月が19.2％、1～7月が19.3％。メーカー別で2位を維持している。

　モデル別の販売は、Aセグメント・セダン「サガ」が7月単月で6638台に達し、1～7月では3万8345台と好調だった。また、7月にフルモデルチェンジしたBセグ・スポーツ多目的車（SUV）「X50」は2068台で、今年3回目の月間2000台超えを達成。新モデルの人気から受注が旺盛で、8月は生産台数を5000台規模に増やして対応する。モデル別3位は小型セダン「ペルソナ」の1499台で、これにCセグセダン「S70」が1404台、CセグSUV「X70」が617台で続いた。

　EVでは、CセグSUV「e.Mas7」が引き続き国内EV市場でモデル別トップを維持。7月は706台で、1～7月は4959台となった。

　輸出も堅調で、1～7月は前年同期比44.1％増の2258台に拡大。モデル別ではX50がサガを抜いて最も台数が多かった。EVのe.Mas7は7月に20台を輸出し、1～7月では270台に達した。

　プロトンはe.Mas7の好調を受けてEV事業を強化する方針。近く新モデル「e.Mas5」を追加してラインアップを拡充するとしている。また、輸出強化に向けてこのほど新会社のプロトン・インターナショナルを設立。今後はEVと輸出の販売寄与が一段と高まるとの見通しとしている。


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