マレーシア統計局が12日発表した2025年10月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で6.0％上昇した。前年同月を上回るのは22カ月連続。上昇幅は前月を上回り、5カ月連続で加速した。電子製品など製造業の伸び拡大が続いている。

　産業別では3分野のうち製造業（6.5％上昇）が22カ月連続のプラスとなり、全体をけん引。一方、鉱業（5.8％上昇）と電力（1.2％上昇）はプラスを維持したものの、前月からは伸びが鈍化した。

　製造業では輸出型産業（7.2％上昇）の伸びが加速し、うち主力の電子製品（14.2％上昇）は22年9月以来の高い伸びとなった。一方、内需型産業（4.9％上昇）の上昇幅は前月を下回り、うち自動車（3.6％低下）は2カ月ぶりのマイナスに転じた。

■製造業売上高は6.3％増

　統計局が同日発表した10月の製造業売上高は、前年同月比6.3％増の1716億6500万リンギ（約6兆6200億円）だった。プラスは22カ月連続。金額は3カ月連続で過去最高を更新した。

　全7業種のうち石油・化学・ゴム・プラスチック（1.0％減）を除く6業種で前年同月を上回った。電子製品（12.1％増）を含む電気・電子製品（11.5％増）は24年5月以来の2桁増を記録。一方、輸送機器（0.3％増）では自動車（1.6％減）が2カ月ぶりに前年を割り込んだ。

　製造業の従業員数は1.1％増の242万6019人。支払われた労賃は2.4％増の84億8500万リンギ（1人当たり3497リンギ）だった。


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