9月17日締め切りの車両購入権（COE）入札で、小型の乗用車・電気自動車（EV）が含まれるカテゴリーAが11万9003シンガポールドル（約1370万円）となり、前回（9月3日）から10.3％上昇して過去最高を更新した。EV購入補助金の縮小を控えた駆け込み需要などが影響したとみられる。各紙が伝えた。

　排気量1600cc超または出力110キロワット（kW）超の車両が含まれるカテゴリーBは13万6890シンガポールドルで、7.4％の上昇となった。商用車向けのカテゴリーCは7万2501シンガポールドルで1.3％値上がりした。バイク向けのカテゴリーDは1.2％上昇の9209シンガポールドル。バイクを除く全車種に使用できるオープンカテゴリー（カテゴリーE）は14万502シンガポールドルとなり、9.9％上昇した。

　今回の入札では、COEの供給数が3135台分に対し、5364件の入札があった。

　陸上交通庁（LTA）は、EV早期導入インセンティブ（EEAI）や車両排出スキーム（VES）の見直しに伴い短期的な需要増を予想していたと説明した。同庁は9月10日、25年末で終了する予定だったEEAIとVESについて、期限をそれぞれ2年と1年延長すると発表。ただし延長期間の優遇内容は現行より抑えており、駆け込み需要が発生した。


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