マンガン系合金鉄を生産するサクラ・フェロアロイズは12日、サラワク州ビントゥルで新たな焼結工場を開所した。3100万米ドルを投じたもので、生産体制を拡充する。同日はまた、新たな中炭素・低炭素フェロマンガン向けの転炉を着工した。

　焼結工場は22カ月の工期を経て完成。既に稼働を開始しており、合金鉄の生産コストの低減、炉の効率向上を見込む。

　同社は今回、創業10周年に合わせて式典を行い、新工場の完成を祝ったほか、併せてフェロマンガンの転炉も着工した。商品多角化の一環で、8250万米ドルを投じる。年産能力は7万トン。工期は21カ月で、2027年4月の試運転開始、同年半ばの本格稼働を目指す。

　同社は南アフリカの資源大手アソアの傘下。住友商事や台湾の中国鋼鉄も出資しているほか、7月にはJFEミネラル（出資比率7.5％）が資本参加した。


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