【亜州ビジネス編集部】　電子製品や自動車の精密部品を生産するMQテクノロジーは2日、ゴム部品メーカーのキバル・マニュファクチャリングを買収する計画を発表した。キバルは新型コロナウイルスのワクチンとPCR検査キットを中国企業から調達し、東南アジア各地で販売する準備を進めている。MQは買収後、域内各地に検査とワクチン接種を行える施設を設けたい考え。

　キバルの株式70％取得に向け、株主と交渉に入る。6カ月以内の妥結を目指す。

　キバルはペナン州に工場を構え、医療機器のゴム部品などを生産している。中国民営コングロマリット（複合企業）の復星国際とワクチン調達で契約を交わしており、さらに同社からPCR検査キットも調達する方針。MQの謝有利取締役は、「復星の検査キットは非常に正確な上、1時間以内に結果が出る」と述べ、高く評価した。


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