国民車メーカー、プロトンの電気自動車（EV）子会社であるプロトン・ニュー・エナジー・テクノロジー（プロネット）は10月30日、EVブランド「e.MAS」の第2弾となる小型ハッチバック「e.MAS5」を正式に発売した。価格は標準仕様「プライム」で5万9800リンギ（約220万円）と、既存モデルの6割ほどに抑えた。当初は中国からの輸入完成車を供給するが、将来はペラ州タンジュンマリムの工場で組立生産する。10月30日付各紙が伝えた。

　右ハンドル仕様の5ドア・小型ハッチバックで、プロトンが資本提携する中国・吉利汽車の小型EV「シンユアン（星願）」をベースにしている。上位仕様「プレミアム」の価格は6万9800リンギ。EV第1弾のスポーツ多目的車（SUV）「e.MAS7」（10万5800～11万9800リンギ）より小型かつ手頃価格となっている。

　プライムは出力79馬力で、航続距離は225キロメートル。プレミアムは出力116馬力で、電池容量がやや大きく、航続距離は325キロメートルとなる。共に後輪駆動（RWD）で、急速充電では約21分で容量30％から80％まで充電できるとしている。

　10月7日の先行予約開始から3週間で5000台以上の予約を得た。プロネットのザン・チャン最高経営責任者（CEO）は、e.MAS5はスタイルや利便性、環境性能を兼ね備えており、ユーザーの日常生活に寄り添う実用的なEVになると説明している。


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