中国・吉利汽車傘下の高級新エネルギー車（NEV）ブランド「ジーカー（極コク）」を展開する極コク智能科技は、マレーシアにおける正規代理店として、シンガポール系のカロを指名した。年内にマレー半島部で10店舗の展開を目指し、将来的には東部のサバ州やサラワク州への進出も視野に入れる。マレーシアン・リザーブなどが16日付で伝えた。

　まずは首都圏に複数店舗を構えるほか、ペナン州ジュル・オートシティー、ジョホール州ジョホールバル、ヌグリスンビラン州スレンバンにも展開する。サービスセンターは7月にセランゴール州バンダル・サンウエーに1カ所目を開設し、ペナン州とジョホール州にも順次展開する計画。ショールームとアフターサービスの両輪で販売体制を整える。

　代理店となるカロは、新車・中古車のオンライン販売プラットホームを展開しており、ジーカー車についても実店舗とオンラインの双方から販売網を構築する。同社がジーカー車を扱うのは、2025年3月に並行輸入車の販売を始めたシンガポールに次いでマレーシアが2カ国目。マレーシアでは正規代理店として、顧客体験から販売、整備、保険に至るまで一貫したサービス体制を整える。

　ジーカーの代表者は、「マレーシアの消費者によるジーカー車への反応は良好で、今回の提携は販売網拡大と顧客満足度の向上を同時に実現する第一歩となる」と述べた。年内には電気自動車（EV）タイプのスポーツ多目的車（SUV）「ジーカー7X」の投入も予定しており、「高級ミニバンに代わる競争力ある選択肢になる」と強調している。


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