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  ニュース     2025/10/07 20:56 NEW!!

マレーシア:国民車プロトン、新型EVの予約受付開始 無料記事

 国民車メーカー、プロトンの電気自動車(EV)子会社であるプロトン・ニュー・エナジー・テクノロジー(プロネット)は5日、EVブランド「e.MAS」の第2弾となる「e.MAS5」の予約受け付けを全国で開始した。価格は6万~8万リンギ(約200万~270万円)で、マレーシアで販売されるEVとして最も低い水準。発売は今月下旬を予定している。

 4日夜に開かれた発表会では、ライブ配信を通じてデモや解説を行い、全国で57万人超が視聴。予約金は99リンギとしている。

 e.MAS5は、プロトンが資本提携する中国・吉利汽車の小型EV「シンユアン(星願)」をベースにした、右ハンドル仕様の5ドア・小型ハッチバック。既に販売している「e.MAS7」より小型で、ポールタンによると、ホイールベースは2650ミリメートルと、中国・比亜迪(BYD)の小型車「ドルフィン(海豚)」よりやや短くなっている。

 後輪駆動(RWD)で、リアには同クラスでは珍しいマルチリンク式サスペンションを搭載する。標準仕様の「プライム」は出力79馬力で、航続距離は225キロメートル。上位仕様の「プレミアム」は出力116馬力で、電池容量がやや大きく、航続距離は325キロメートルとなる。いずれも急速充電では約21分で容量30%から80%まで充電できるとしている。

 プロネットのザン・チャン最高経営責任者(CEO)は、e.MAS5はスタイルや利便性、環境性能を兼ね備えており、ユーザーの日常生活に寄り添う実用的なEVになると説明した。

 マレーシアでは今後、10万リンギ未満のEV市場で競争が激化する見通し。既に販売されているBYDのスポーツ多目的車(SUV)「ATTO2」や東風汽車の小型ハッチバック「ボックス」(中国名「納米01」)が10万リンギを割り込むほか、国民車メーカーのプロドゥアも年内発売のEV第1弾を5万~9万リンギで投入するとされる。


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