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  ニュース     2025/09/24 20:58 NEW!!

シンガポール:8月の物価上昇0.5%、4年7カ月ぶり低水準 無料記事

 シンガポール統計局が23日発表した2025年8月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で0.5%だった。前月(0.6%)を下回り、2カ月連続で減速。21年1月以来、4年7カ月ぶりの低水準となった。住居(0.4%)の伸び縮小が続くほか、電力(マイナス6.0%)の下落幅が21年3月以来の大きさとなり、指数を押し下げた。民間道路輸送(2.4%)と住居を除くコア指数の上昇率は0.3%で、前月(0.5%)から鈍化した。

 住居では賃料の伸びが引き続き縮小。また、電力は8カ月連続の前年割れとなった。ほかに民間道路輸送に含まれるガソリン(マイナス1.0%)もマイナス圏で推移し、バイク(マイナス1.7%)は3カ月ぶりに落ち込んだ。一方、食品(1.1%)は前月から横ばいだった。

 シンガポール金融管理庁(MAS)と貿易産業省は、25年の上昇率予測をCPI、コア指数とも0.5~1.5%とし、4月下旬以降は据え置いている。原油価格が前年を下回って推移するほか、貿易摩擦を背景とする世界的な需要の減退もあって、今後も輸入インフレの緩和が続くと予測。また、国内では労賃の上昇ペースが鈍化しているうえ、政府の補助金によって医療など公共サービス分野の値上がりが抑制されるとみている。


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