【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が9日発表した2023年6月の流通業売上高は、前年同月比4.3％増の1384億6490万リンギ（約4兆3300億円）だった。前年同月を上回るのは21カ月連続。新型コルナウイルス禍からの経済回復や物価の上昇を受けて拡大が続いている。ただ、増加率は前月から縮小し、22年1月以降で最低となった。
　売上高の内訳は、◆卸売り＝3.1％増の623億8410万リンギ◆小売り＝5.8％増の594億360万リンギ◆自動車販売＝3.4％増の166億7710万リンギ――だった。卸売りは2カ月連続で過去最高額を更新。食品などが堅調に伸びている。ただ、前月からは伸びが鈍化した。自動車も減速し、新車販売が落ち込む中で車両販売額が3.8％減とマイナスに転落。一方、修理と部品販売は、前月に続き約2割のプラスを維持した。
　6月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は4.5％で、21カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り＝4.5％◆小売り＝2.6％◆自動車販売＝3.1％――だった。自動車販売は2カ月連続のプラスとなる。


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