【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国民車メーカー、プロトンは、2023年1～10月の販売台数が前年同期比12.3％増の12万9604台（輸出含む）だったと明らかにした。通年販売が過去最高だった22年を上回るペースを維持。市場シェアは20.1％だった。ポールタンなどが3日付で伝えた。
　モデル別にみると、最も販売台数が多かったのはAセグメントセダン「サガ」の5万7806台。前年同期比26.0％増で、既に22年の年間販売台数を超えた。これにBセグメント・スポーツ多目的車（SUV）「X50」が2万6981台、Bセグメントセダン「ペルソナ」が2万655台、CセグメントSUV「X70」が9705台で続いた。5月に投入したハイブリッド車（HV）のDセグメントSUV「X90」は3914台だった。
　10月の販売台数は1万2772台で、過去のデータに照らし合わせると、前年同月比1.9％減、前月比4.4％増だった。モデル別では、サガが6322台で最多。この部門では市場シェア2位だった。これにペルソナが2041台、X50が2021台、X70が927台で続いた。X90は479台だった。
　販売会社プロトン・エダルのロスラン・アブドゥラ最高経営責任者（CEO）は、23年の残り2カ月も当初の販売目標を超えて推移すると予想。11月に投入する新たな2モデルが追い風になるとしている。11月には、大株主である中国の吉利汽車と開発したCセグメントセダン「S70セダン」と、吉利系の電気自動車（EV）メーカーであるスマート・オートモービル（智馬達汽車）のSUV「#1」を投入する計画。


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