【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局は20日、2023年第3四半期の国内総生産（GDP、1次速報値）成長率が3.3％で、前四半期の2.9％から加速したと発表した。同局がGDPの1次速報値を公表するのは初めて。日米英やシンガポールなどの先進国にならい、速報値を早めに出すことで、政府や企業がより適切な経済的決定を下せるよう後押しするとしている。

　今回は8月までのデータを基にGDPを推計した。2次速報値は11月17日に発表する。

　第3四半期の成長率を産業別にみると、建設業が5.8％で最も高い伸び。ただ前四半期の6.2％からは減速した。サービス業は5.1％で、前四半期の4.7％から加速。農業は0.8％で、プラス転換した。製造業が前四半期のプラスからマイナスに転落した一方、鉱業は下げ幅が縮小した。

　23年第1～3四半期のGDP成長率は前年同期比3.9％だったと推計。全産業がプラスで、建設業が6.5％、サービス業が5.7％と伸びが高い一方、製造業は1.0％にとどまった。


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