【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が12日発表した2023年4月の流通業売上高は、前年同月比6.3％増の1359億8750万リンギ（約4兆1000億円）だった。前年同月を上回るのは19カ月連続。新型コルナウイルス禍からの経済回復や物価の上昇を受けて拡大が続いている。ただ、減免税措置が前月末で終了した自動車販売は、19カ月ぶりに落ち込んだ。

　売上高の内訳は、◆卸売り＝3.2％増の609億200万リンギ◆小売り＝12.9％増の604億6240万リンギ◆自動車販売＝5.1％減の146億2310万リンギ――だった。小売りは過去最高額を更新。食品や燃料の2桁増が続いている。一方、自動車は同月の新車販売台数が2割減と落ち込み、売上高もマイナスとなった。修理と部品販売は約2割のプラスとなっている。

　4月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は4.7％で、19カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り＝3.4％◆小売り＝10.0％◆自動車販売＝マイナス9.0％――だった。自動車販売は19カ月ぶりの前年割れとなる。


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