台湾の電源アダプター世界大手、台達電子工業の現地法人、デルタ・エレクトロニクス（タイランド）は2日、バンコク東郊サムットプラカン県で工場用地を取得すると発表した。受動部品・磁気部品分野の新工場を建設する。

　新たに開発されるアラヤ工業団地内の24万平方メートルの土地を18億3900万バーツ（約79億円）で取得する。6月までに手続きを終える予定。同団地はデルタの本社工場があるバンプー工業団地から20キロメートルほどの距離にある。

　アラヤ工業団地を運営するアラヤ・ランドデベロップメントには、◆大手財閥TCCグループの傘下で賃貸工場・倉庫開発を手掛けるフレイザーズ・プロパティー（タイランド）＝50％◆工業団地開発のロジャナ工業団地＝25％◆同アジア工業団地＝25％――が出資する。

　団地内では今年初めに半導体大手の独インフィニオン・テクノロジーズが工場を着工。来年初めの稼働開始を予定しており、電気自動車（EV）やデータセンター（DC）などに使用されるパワー半導体の後工程を手掛ける。


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