コングロマリット（複合企業）大手のサイムダービーは、中国・上海摯達科技の電気自動車（EV）充電設備をマレーシアとシンガポールで販売する。充電設備の設置などを手掛ける完全子会社のキネタが先月末に独占代理店契約を交わした。法人向けと個人向けがあり、サイムダービーが扱う独BMWやポルシェ、中国・比亜迪（BYD）、英ジャガー・ランドローバー、韓国・現代自動車といったブランドのEVに対応する。ポールタンが4日付で伝えた。
　摯達は2010年設立。中国のEV充電設備の民間企業としては国内市場でシェア28％を誇りトップに立つという。世界ではこれまで163万台を販売し、シェアは15％。マレーシアでも2700台を販売しており、シェアは35％で、年内に3000台達成を見込む。中国国外ではシンガポールとタイに工場があり、欧米でも建設を進めている。
　サイムダービーは自動車が主力の複合企業。自動車部門では、BMWやポルシェを含む高級車などをマレーシアや中国、豪州で販売する。今年8月には、トヨタ自動車の合弁会社や、ダイハツが出資する国民車メーカーのプロドゥアを傘下に持つUMWホールディングスを買収すると発表した。


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