【亜州ビジネス編集部】米アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツは、クアラルンプールとマラッカで半導体組立・検査の工場を増設する。合計の投資額は146億リンギ（約4400億円）。2030年までに組立・検査業務の90％を内製化する目標を掲げており、新工場は目標への貢献が期待されている。マレーシア投資開発庁（MIDA）が13日発表した。

　2カ所とも既存の組立・検査工場の隣接地に設ける。投資額の内訳はクアラルンプールが96億リンギ、マラッカが50億リンギ。いずれも早ければ25年に生産を開始する。

　クアラルンプールでは既存工場の隣接地の建物を購入した。改装して既存工場と接続し、約9万3000平方メートルのクリーンルームなどを設ける計画。年内に着工する。完成後は1300人の雇用創出を見込む。

　マラッカでは、新工場の建設を地場建設業のケルジャヤ・プロスペク・グループなどに発注。昨年に着工した。バトゥベレンダム自由貿易区内に立地し、クリーンルームの面積は約3万7000平方メートル。500人の雇用を創出する。


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