半導体製造装置向けの計測器などを製造する米MKSインスツルメンツは10日、ペナン州で工場を着工した。域内で高まる需要に対応する。

　約6万8800平方メートルの敷地に「スーパーセンター・ファクトリー」と銘打つ工場を建設する。建屋面積は約4万6450平方メートル。これまでの報道によると、3期に分けて建設を進める計画で、第1期は2026年上半期に開所し、約1000人を雇用する。

　代表者はペナンへの工場進出を決めた理由として、半導体のエコシステム（生態系）が整い、高度人材も多いためと説明。アジアの顧客からの高まる需要にも対応できることも利点に挙げた。

　同社は半導体や電子機器などの製造装置に使われる計測器や制御装置などを製造。近年は真空システム用の圧力計やバルブ、また高周波電源装置などで販売を伸ばしている。


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