【亜州ビジネス編集部】国営石油ペトロナス傘下の化学大手、ペトロナス・ケミカルズ・グループ（PCG）は、ジョホール州ペンゲランに大型のケミカルリサイクル工場を建設すると発表した。廃プラスチックから熱分解により分解油や再生プラスチック原料を製造する。同様の工場としては東南アジア最大級になるとしている。

　ケミカルリサイクル分野で高い技術を持つ英プラスチック・エナジーから技術支援を受ける。また地場ムティアラ・エンニックにEPC（設計・調達・建設）方式で工場建設を委託する。年産能力は3万3000トン。2026年上半期の開所を目指す。

　PCGのモハメド・ユソフ社長兼最高経営責任者（CEO）は、この工場を完成させることで、廃棄物回収からプラスチック製造までさまざまな業者を巻き込んだプラスチック再生のバリューチェーン（価値の連鎖）が形成されると説明。使い捨てプラスチックからの脱却を目指すマレーシア政府の方針にも沿うとしている。


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