ニュース 2025/01/15 20:52 NEW!!
マレーシア:25年のパーム油輸出目標、2%増の1730万トン
経済・統計 農業・食品 貿易 マレーシア
マレーシア・パーム油庁(MPOB)は、2025年の同国のパーム油輸出量の目標を前年比2.4%増の1730万トンに設定した。グラム・カディル長官が14日の業界イベントで明らかにしたもので、米国でのバイオディーゼル燃料(BDF)需要の拡大やインドネシアの輸出減少でマレーシアに輸出拡大の機会が訪れるとみている。国営ベルナマ通信が同日付で伝えた。
プランテーション事業・商品省によると、24年のパーム油輸出量は前年比8.9%増の2666万トン、輸出額は15.1%増の1093億リンギ(約3兆8000億円)だった。パーム原油(CPO)の価格が1トン当たり平均4179.5リンギと前年から9.7%上昇する中、輸出額が大幅に伸びた。輸出先はインドや中国、欧州連合(EU)、ケニア、トルコ、フィリピンが中心で、これら国・地域が全体の50.7%を占めた。
同長官は、最大のパーム油生産国であるインドネシアがディーゼル車に使用を義務付けるBDFのパーム油配合比率を従来の35%から40%に年明けから引き上げたことで、同国のパーム油輸出は減少が見込まれると説明。一方、米国をはじめ世界でBDF需要が高まる中、マレーシアには好機が訪れると話した。
なお国内の24年のパーム油生産量は4.2%増の1930万トンだった。業界は労働者不足の解消に向け、機械化や自動化に重点を置いている。政府は労働力の外国人依存を抑えたい考えで、25年は機械化や自動化を促進するためのインセンティブを提供するとしている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
プランテーション事業・商品省によると、24年のパーム油輸出量は前年比8.9%増の2666万トン、輸出額は15.1%増の1093億リンギ(約3兆8000億円)だった。パーム原油(CPO)の価格が1トン当たり平均4179.5リンギと前年から9.7%上昇する中、輸出額が大幅に伸びた。輸出先はインドや中国、欧州連合(EU)、ケニア、トルコ、フィリピンが中心で、これら国・地域が全体の50.7%を占めた。
同長官は、最大のパーム油生産国であるインドネシアがディーゼル車に使用を義務付けるBDFのパーム油配合比率を従来の35%から40%に年明けから引き上げたことで、同国のパーム油輸出は減少が見込まれると説明。一方、米国をはじめ世界でBDF需要が高まる中、マレーシアには好機が訪れると話した。
なお国内の24年のパーム油生産量は4.2%増の1930万トンだった。業界は労働者不足の解消に向け、機械化や自動化に重点を置いている。政府は労働力の外国人依存を抑えたい考えで、25年は機械化や自動化を促進するためのインセンティブを提供するとしている。
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