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  ニュース     2023/11/30 19:59

マレーシア:複合企業DRB、3Qは減収減益=自動車が苦戦 無料記事

 国民車メーカーのプロトンを傘下に持つDRBハイコムは、2023年度第3四半期の売上高が前年同期比12.0%減の39億9617万リンギ(約1270億円)、純利益が50.8%減の1億2073万リンギだったと発表した。競合他社の新モデル投入が相次ぎ、主力の自動車部門が苦戦を強いられ、減収減益となった。

 DRBハイコムは自動車のほか、航空機部品、銀行、郵便、サービス、不動産も手掛ける。ただ自動車の売上比率は7割と高い。第3四半期には自動車部門が15.3%の減収で、次いで規模が大きい銀行部門は35.5%の増収だった。

 同社の第1~3四半期の売上高は前年同期比8.2%増の120億8126万リンギ、純利益は4.5%減の3億5390万リンギだった。自動車部門は9.4%の増収。プロトンの販売台数が1~9月に前年同期比14.1%増の11万6832台(輸出含む)に拡大したことが業績を支えた。

 DRBハイコムは国内経済について、マレーシア中央銀行が翌日物政策金利(OPR)を3.00%まで引き上げたものの、引き続き内需を刺激する水準にあると説明。政府の24年度予算案も経済を活性化させる内容であると歓迎した。国外に下押しリスクがあるが、同社は困難が発生してもこれを乗り越えるため、自動車部門では新モデル投入のほか、ハイブリッド(HV)や電気自動車(EV)などに注力、その他の部門ではデジタル化や持続可能性への取り組みを強めるとしている。

 なおプロトンは23年5月、スポーツ多目的車(SUV)「X90」でハイブリッド車(HV)に参入。11月には、中国のスマート・オートモービル(智馬達汽車)のEV「#1」を投入するなど、新エネルギー車(NEV)のラインアップを広げている。


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