【亜州ビジネス編集部】中国の中堅自動車メーカーである奇瑞汽車（チェリー）は10日、2023年のマレーシアでの販売台数が4501台だったと発表した。同社は昨年7月に同国市場に再参入しており、半年間での販売台数となる。モデル別では、エンジン車のスポーツ多目的車（SUV）「オモダ5」が約3600台、同「ティゴ8プロ」が約900台だった。

　現地法人のチェリー・オート・マレーシアは同日、24年の事業計画についても説明。年末までに国内のディーラー店数を現在の32店舗から48店舗、従業員数を550人から900人に引き上げる目標を明らかにした。3月までに電気自動車（EV）のSUV「オモダE5」、第2四半期にエンジン車のSUV「ティゴ7プロ」の販売を開始することも発表。第4四半期には、より手頃な価格のモデルの投入も予定する。

　同社は07年ごろにマレーシアへ進出したが、売れ行きが悪く撤退していた。このところ東南アジアへの再進出を加速しており、22年にはインドネシア市場に再参入して地場企業への委託による生産を開始。タイやベトナムへの再進出も表明している。


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