【亜州ビジネス編集部】産業用自動化システムなどのATシステマティゼーション（ATS）は、作業用ゴム手袋メーカーであるパールグローブ（マレーシア）の買収を断念すると発表した。今年6月に買収計画を発表したが、デューデリジェンス（企業査定）の結果、中止を決定した。
　新型コロナウイルス流行でゴム手袋需要が世界的に高まる中、ATSはパールグローブ買収によって参入を目指していた。買収断念の詳細な理由は明らかにしていない。
　ATSは医療分野を強化しており、4月には中国企業と消毒室の生産で協力覚書を締結。先月には国内外の企業と人工呼吸器を合弁生産する計画を発表している。
　一方のパールグローブは2008年設立で資本金1139万リンギ（約2億8900万円）。ケダ州スンガイペタニに工場を構え、OEM（相手先ブランドによる生産）やODM（相手先ブランドによる設計・生産）で製品を提供している。


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