【亜州ビジネス編集部】マレーシア投資開発庁（MIDA）の発表によると、2023年1～9月の投資認可額は前年同期比6.6％増の2250億リンギ（約6兆9300億円）だった。年間目標の2200億リンギを9カ月で超過。国内直接投資（DDI）が45.2％増と大きく拡大した。認可数は3949件。8万9495人の雇用創出を見込む。

　認可額はDDIが993億リンギ、外国直接投資（FDI）が1257億リンギで、FDIは1割ほど落ち込んだ。FDIの国別上位は、◆オランダ＝350億リンギ◆シンガポール＝204億リンギ◆米国＝189億リンギ◆中国＝116億リンギ◆日本＝112億リンギ――だった。

　産業分野別ではサービス業の認可額が1177億リンギで全体の5割を占め、推定の雇用創出は4万607人。認可額のうち7割近くがDDIだった。情報通信技術（ICT）業への投資が456億リンギに達した。

　製造業の認可額は53.9％増の998億リンギ。事業数は607件、雇用創出は推定4万8496人だった。FDIが認可額の9割近くを占め、電子関連の投資が多い。大型事業では、米系ルミレッズ・マレーシアによるLED（発光ダイオード）チップや照明器具などの生産事業（認可額257億リンギ）などがあった。


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