小売市場調査会社のリテール・グループ・マレーシア（RGM）は、2023年第3四半期の小売売上高が前年同期から2.7％増加したと発表した。マレーシア小売業協会（MRA）とマレーシア小売チェーン協会（MRCA）が予想した1.4％増を上回った格好。ただ一概に消費が好調とは言い切れず、物価高による必需品の値上がりが小売売上高を押し上げた一方、金利が上昇する中で消費者がぜいたく品の購入を先送りする傾向は強まったとしている。ニュー・ストレーツ・タイムズが伝えた。

　1～9月の小売売上高は前年同期比3.3％増。9月は前年同月から2.8％増えた。RGMは、第4四半期の予測を3.0％増から2.1％増に下方修正。食品価格の継続的な上昇で消費者の可処分所得が圧迫されるほか、イスラエルとハマスの衝突に伴い国内で欧米ブランドへの不買運動が起きていることなどを理由に挙げた。通年では前年比2.8％増になると予想している。


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