【亜州ビジネス編集部】リチウムイオン電池のセパレーターを生産する中国の深セン市星源材質科技（シニアテクノロジー・マテリアル）は、ペナン州で工場を着工した。マレーシア投資開発庁（MIDA）の1日発表によると、今回は第1期で32億リンギ（約1000億円）を投じる。マレーシア国内のリチウムイオン電池セパレーター工場は初めてで、拡大する電気自動車（EV）電池の需要に対応する。
　同社は今年8月に工場計画を発表していた。同月設立の現地法人IVNニューマテリアルテクノロジー（マレーシア）を通して、ケパラバタス地区の敷地26万7000平方メートルに工場を建設する。2025年7月の完成、同年9月までのフル稼働を計画。年産能力は13億平方メートルで、湿式セパレーターとコーティングセパレーターを生産する。ビジネスタイムズによると、第2期は28年の完成を予定する。
　政府は9月に発表した30年までの「第4次工業化基本計画（NIMP2030）」で、EVを成長エンジンの一分野に設定。ザフルル・アジズ投資貿易産業相は、星源材質科技のような投資案件はマレーシアが東南アジアのEV生産ハブになることを後押しすると述べた。


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