スイスの特殊化学品メーカーであるシーカは、西部トゥアス地区にモルタル製造の新工場を開設したと発表した。高度に自動化された設備を導入し、旺盛な需要に迅速に対応する。

　同社はシンガポールの建設市場が2028年まで年平均4.1％のペースで成長すると予測。その後も政府が掲げる「陸上交通基本計画2040」のもと、40年までに225億スイスフラン（約3兆8000億円）規模のインフラ建設が計画されていることから、工場新設で需要の取り込みを図る。

　一方、同社は中国陝西省西安市でも新工場を開設した。同国35カ所目となる工場で、タイル接着剤やセメント系防水材、床材など幅広い製品を製造する。中国の建設市場は25年に4兆3000億スイスフラン規模が見込まれ、28年まで年平均3.9％成長するとされる中、工場増設を決めた。

　同社は1910年設立。建設や自動車などの業界向けに特殊化学品を取り扱っており、世界100カ国以上で事業を展開している。


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