【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が11日発表した2023年11月の流通業売上高は、前年同月比6.2％増の1425億8170万リンギ（約4兆4600億円）だった。前年同月を上回るのは26カ月連続。上昇率は前月から0.3ポイント減速した。新型コロナウイルス禍からの経済回復や物価の上昇を受けて拡大が続いており、小売りは過去最高額を更新した。
　売上高の内訳は、◆卸売り＝6.2％増の631億9640万リンギ◆小売り＝4.4％増の613億1320万リンギ◆自動車販売＝12.7％増の180億7200万リンギ――だった。卸売りと自動車の伸びが前月から減速した一方で、小売りは加速。中でも食品が2桁の伸びを続けており、金額も過去最高を更新した。自動車は車両販売額が13.5％増えたほか、修理と部品販売も共に2桁のプラスを維持した。
　11月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は4.7％で、26カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り＝5.8％◆小売り＝2.9％◆自動車販売＝10.5％――だった。卸売りと小売りは前月から伸びが加速したが、自動車販売は減速した。


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