複合企業UMWホールディングス（UMWH）傘下で潤滑油の製造・販売を手掛けるUMWルブテックは27日、首都圏セランゴール州クランに建設した新工場を開所したと発表した。6700万リンギ（約21億円）を投じたもので、同州シャーアラムの旧工場を移転し、年産能力を7割引き上げた。

　プラウインダ工業団地内の2万8000平方メートルに敷地に、面積1万3000平方メートルの工場を建設した。自社の「GRANTT」ブランドの潤滑油を製造する。製造設備にはインダストリー4.0（第4次産業革命）技術を駆使。充てんラインを14本設けて、年産能力を旧工場の3500万リットルから6000万リットルに引き上げた。生産拡大により東南アジアでの販売を強化する。

　新工場は環境にも配慮した。雨水収集システムや電気自動車（EV）充電設備、廃棄物の堆肥化処理システムを設置したほか、来年第1四半期までに太陽光パネルの屋根上設置を終えるとしている。


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