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  ニュース     2023/07/26 20:59

マレーシア:建設大手IJM、電設のペステックに45%出資 無料記事

【亜州ビジネス編集部】建設大手IJMコーポレーションは24日、電気設備エンジニアリングの地場ペステックに資本参加すると発表した。株式44.8%を1億2400万リンギ(約38億円)で取得する。電気設備に強いペステックの主要株主となることで、鉄道などの大型案件で受注能力を高めたい考え。

 ペステックが発行する新株8億株を取得し、希薄化後の出資比率を44.8%とする。取得額は1株当たり0.155リンギで、過去12カ月の平均株価を46.0%下回る。

 ペステックは、高圧や超高圧の変電に関わるエンジニアリングや購買、設備製造、建設、運用を得意とし、送電網や電車などで電気設備の案件を手掛ける。メガソーラーや屋根置き太陽光パネル設置事業などにも事業を広げている。一方、サプライチェーン(供給網)の停滞や地政学的リスクの台頭に伴う原材料コストの高騰などで財務面で困難を抱えており、増資に踏み切った。

 IJMは、ペステックに資本参加することで、受注能力の強化を図る。同社は鉄道ではこれまで、クアラルンプールの都市高速鉄道(MRT)やLRT(軽量高架鉄道)などの建設に参加。一方でペステックは、MRT2号線やジョホールとシンガポールをつなぐ快速鉄道(RTS)の建設などで電気設備工事を受注している。IJMはペステックと組むことで、MRT3号線やペナン州のLRT事業などの受注につなげたいとしている。


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