【亜州ビジネス編集部】　国営石油大手ペトロナス傘下の化学大手ペトロナス・ケミカルズ・グループ（PCG）は24日、韓国大手のLG化学と共同でジョホール州ペンゲランにニトリルゴムの工場を建設すると発表した。来年初めに着工し、2023年に生産を開始。新型コロナウイルス流行で需要が拡大している医療用ゴム手袋の原材料として供給する。

　年産能力は20万トンを予定。両社共同で高付加価値製品の研究開発（R&D）なども行い、幅広い品質の製品を取りそろえる。

　PCGによると、新型コロナの流行でニトリル製の医療用ゴム手袋の需要は急速に伸びている。天然ゴム製よりも強度が高いといった特徴があり、年率10％を超えるペースで世界市場が拡大。24年にはゴム手袋市場全体の7割を占める見通しという。


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